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[翻訳]WRO2023 ROBO MISSION ミドル競技 エレメンタリー部門 競技ルール

参加を検討しているエレメンタリー(小学生)部門ミドル競技のルールが公開されたため、エキスパート競技と比較しつつ翻訳してみました。

WRO2023

今年のテーマは「CONNECTING THE WORLD」です。
https://wro-association.org/competition/2023-season/

ROBO MISSION エキスパート競技 エレメンタリー部門

1/15にWRO公式より既にルールが公開されております。
ロボコン経験のある場合は、こちらの競技に参加する小学生が多いのではないかと思います。
世界大会まであります。
https://wro-association.org/wp-content/uploads/WRO-2023-RoboMission-Elementary.pdf

ROBO MISSION ミドル競技 エレメンタリー部門

ミドル競技は、日本独自開催の競技です。
そのため、世界大会がありません。
エキスパート競技のルールをベースに用意されている、初学者向けの競技です。
3/1に競技ルールが公開されました。
https://uploads-ssl.webflow.com/60e6b177c9f06b3e1730cbd1/63ff3a62f5516851d1d25663_2-1_WROJ-2023-RM-Middle-Elementary-V1.0.pdf

—– 以下、翻訳 ——-

1. はじめに

「水中の生命」(は重要であり、人間は食料、清潔な飲料水、そして洪水からの保護にさえも「水中の生命」に依存しています。
そのため、私たちは水を汚染から守り、水中の生態系を保護・再生することが重要です。

海を守るために「マルポール条約 」があります。これは、船が水を汚したり、ゴミを海に捨てたりしてはいけないという、世界各国の取り決めです。
つまり、船は廃棄物を全て回収する必要があります。

また、水中の再生に向けた取り組みも多くあります。その中で重要の事項の1つが「サンゴ礁の保護と再生」です。
他の多くの水中動物はサンゴ礁で食料や保護を得ていますし、サンゴ礁は海岸線の洪水によるリスクも軽減してくれています。
しかし、サンゴ礁は多くの場所でダメージを受けています。研究者たちは、サンゴ礁を再生する方法を見つけるために懸命に努力しています。
水槽の中でサンゴを育て、それを既存のサンゴ礁に持ち込むという方法があります。

小学生向け競技では、船の廃棄物処理、サンゴ礁の再生、浅瀬のクジラの救出などを行います。

2. ゲームフィールド(競技コース)

競技コースについての説明のため、割愛します。
※競技コースについては公式サイトの図を参照ください。

3. ゲームオブジェクト(競技で利用するアイテム)

競技コース内に配置するアイテムの場所やランダム性についての説明です。

廃棄物、サンゴ、クジラ、フェンスをゲームフィールド内に配置します。
以下、エキスパート競技(Ex)とミドル競技(Md)を比較しつつ記載します。

3-1. 廃棄物

Ex各ラウンドにおいて、フィールド上には4つの廃棄物がある。

・緑色の廃棄物は常に緑色の船の上の船舶用ハッチの中に配置する
・黄色の廃棄物は常に黄色の船の上の船舶用ハッチの中に配置する
・他の4つの廃棄物は、各ラウンドごとに2つがランダムに選択され、それらの廃棄物と同色の船の上に配置する
Md各ラウンドにおいて、フィールド上には1つの廃棄物がある。

・赤色/黒色/青色/白色の4つの廃棄物の中から、各ラウンドごとに1つがランダムに選択され、その廃棄物と同色の船の上に配置する

3-2. サンゴ

Ex4つのサンゴは常にフィールド上の小さな黄色の領域に配置する。
サンゴの形に沿って、黄色と青色のマーク上に配置します。
Md使用しない。

3-3. クジラ

Exフィールド上には1体のクジラがいる。
クジラは各ラウンドにおいて、フィールドの白丸の1つにランダムで配置する。
Md同上。

3-4. フェンス

Ex黄色と緑色のリサイクルエリアの前にフェンス2枚を配置する。
Md同上。

4. ロボットのミッション(競技ルール)

競技ルールについての説明です。
エキスパート、ミドル共に基本的に同じルールです。
一部、5章の採点の説明も交えます。

4-1. 船舶廃棄物の管理

Ex・船から廃棄物を回収する
・廃棄物をリサイクルエリアに運ぶ
(例:緑色の廃棄物はリサイクルエリアの緑色の場所に置く)

採点
[赤色/黒色/青色/白色]
・廃棄物と同色のリサイクルエリア内に完全に置くことができれば満点。
・廃棄物の一部のみがエリア内に置かれている場合は部分点。
・エリア内に運べなくても、船から持ち出した時点で部分点。
・廃棄物は、エリアに入ってさえいれば、横たわっていてもOK。

[黄色/緑色の廃棄物]
・廃棄物と同色のリサイクルエリア内に完全に置く、かつフェンスが動いていない場合は満点。
・廃棄物の一部のみがエリア内に置かれている、かつフェンスが動いていない場合は部分点
・2つの柱が両方ともグレーの丸に触れていれば動いていないとみなされる。
→フェンスが動いてしまっている場合は、廃棄物をエリア内置くことができても0点。
・船のハッチから持ち出した(廃棄物とハッチが触れていない状態になる)時点で部分点。
・廃棄物は、エリアに入ってさえいれば、横たわっていてもOK。

黄色と緑色の船から廃棄物を回収は難易度が高いため、ポイントも高い。
Md同上。
※ミドル競技で扱う廃棄物は1つのみ

4-2. クジラの救出

珊瑚礁の一角でクジラが目撃されました。
しかしその場所は海が浅く、この大きな動物にとって最適な場所ではありません。
おそらく迷子になっています。
外洋にはホエールウォッチングのエリアがあり、自然のままのクジラを見ることができます。

Ex・クジラをホエールウォッチングエリアまで連れていく
・ホエールウォッチングエリアは、左上の紺色の線で定義されている
・紺色の線自体は、ホエールウォッチングエリアには含まれない
・鯨にダメージを与えることはできない

採点
・クジラが完全にホエールウォッチングエリアの中に入っていれば満点。
・クジラの一部のみがエリア内に置かれている場合は部分点。
・クジラが壊れたりしてしまった場合は、エリアに入っていても0点。
Md同上。

4-3. サンゴ礁の再生

水中の生命は、私たちの生態系全体にとって重要です。
そのため、私たちはサンゴ礁を再生したいです。
サンゴやその他の海洋生物はすべて生態系の一部となっています。
サンゴをはじめとする海洋生物は、食料と住処を互いに依存し合っています。

Ex・新しいサンゴを隣のサンゴ礁に運ぶ。

採点
・サンゴが完全にサンゴ礁の中に入っていれば満点。
・サンゴの一部のみがサンゴ礁の中にある場合は部分点。
・サンゴが倒れてしまっていてもOK。
・1つのサンゴ礁につき1つのサンゴのみ有効。(2つ入れた場合、2つ目は0点。)
Mdミドル競技ではサンゴは使わない。

4-4. ボーナスポイント

Ex・フェンスを動かさない、傷つけない

採点
・2つの柱が両方ともグレーの丸に触れていれば動いていないとみなされる。(1つでも離れた場合は0点)
Md同上。

4-5. ロボットの駐車

Ex・スタート&フィニッシュエリアに戻って停止するとミッション完了

採点
・上から見てロボットがスタート&フィニッシュエリア内の一部に入っていればOK。
・完全に入る必要はない。(配点の違いもなし)
Md同上。

5. 採点

採点ルールについての説明です。

エキスパート競技:Max 124点
ミドル競技:Max 100点

です。
詳細は公式サイトの採点表を参照ください。

6. 地域、地方、国際的なイベント

WROは約90カ国で開催されており、それぞれの国などによって求められるレベルは異なります。
そのため、ここに記載されたルールは最終的な世界大会でのルールです。
色々なレベルの技術者が挑戦できるように、国や地域に合った独自性を設けることを推奨します。

ようなことが書いてあります。

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