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小学生から始めるおすすめのPython書籍 3選
こんにちは、ノエプロです。
教室でも利用しているPythonの書籍をご紹介したいと思います。
Pythonは近年人気が高まっており、初心者が最初に取り組む言語としてもよく選ばれる言語となってきています。
Pythonが人気な理由は、比較的覚えやすいのもありますが、エンジニア目線で見るとAI分野でよく使われることが理由の1つだと思います。
実際に私も、Pythonを使ってお問い合わせ用自動チャットボット(ページの端に出てきてお客さんの質問に自動で回答するようなシステム)を開発した経験があります。
子供目線で見ても、マイクラの教育版はPythonでもプログラミングが可能であり、WROなどのロボコン大会で使うLEGO EducationのSpikeプライムなどもPythonでの制御が可能です。
なので、今の子供達にとってPythonを学ぶことは、長い目でみてもプラスになるかと思います。(ITの世界は流行の移り変わりが早いため、この先変わる可能性はあります)
とは言いつつも、「初心者 = 大人」を意味しており、小学生が誰でも手軽に取り組めるようなものではないと感じています。
ノエプロでは、Pythonに取り組むには、Scratchを一通りマスターしている高学年(5年生以上)を目安として取り組んでもらっています。
書籍を紹介しているサイトはたくさんありますが、古い書籍を紹介しているサイトは要注意です。
プログラミング言語のツールや仕様は常に更新され続けているため、古いものは現行の仕様に沿っていない可能性が高くなります。
通常であれば2~3年以内の書籍の中から選んでください。
また、Amazonや楽天などのアフィリエイトリンクがたくさん貼ってあるサイトも、本目的は「リンクから買ってもらうこと」です。
中身をよく吟味していない可能性がありますのでご注意ください。
Contents
Python1年生 第2版 体験してわかる!会話でまなべる!プログラミングのしくみ
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おかげさまで8万部突破! 読者の声に応えて 第2版の登場 【本書の概要】 Web開発やデータ分析などの分野で、ユーザー数が増えてきているPython。 最近では、Pythonに触れる方も多くなってきています。 本書はそうしたPython初心者の方に向けて、 ヤギ博士とフタバちゃんと一緒に 基本的なプログラムの作成から、面白い人工知能アプリの作成までを体験。 対話形式でプログラミングのしくみを学ぶことができます。 【対象読者】 Pythonについて何も知らないプログラミング超初心者 【本書のポイント】 ・対話形式で解説し、イラストを交えながら、基礎知識を解説します。 ・初めての方でも安心して学習できるよう基本文法もしっかり解説します。 ・平易なサンプルを用意していますので、安心してプログラムを体験できます。 ・2022年時点の最新の環境(Windows 11、Python 3. 10など)に対応しています。 ・エラーでつまづいた場合の対応方法を巻末に掲載しています。 【目次】 第1章 Pythonで何ができるの? 第2章 Pythonを触ってみよう 第3章 プログラムの基本を知ろう 第4章 アプリを作ってみよう 第5章 人工知能くんと遊んでみよう 【著者プロフィール】 森 巧尚(もり・よしなお) 『マイコンBASICマガジン』(電波新聞社)の時代からゲームを作り続けて現在はコンテンツ制作や執筆活動を行い関西学院大学非常勤講師、 関西学院高等部非常勤講師、成安造形大学非常勤講師、大阪芸術大学非常勤講師、プログラミングスクールコプリ講師などを行っている。 近著に、『Python1年生』『Python2年生 スクレイピングのしくみ』『Python2年生 データ分析のしくみ』『Python3年生 機械学習のしくみ』 『Java1年生』『動かして学ぶ!Vue.js開発入門』『Python自動化簡単レシピ』(いずれも翔泳社)、 『ゲーム作りで楽しく学ぶ Pythonのきほん』『楽しく学ぶ Unity2D超入門講座』『楽しく学ぶ Unity3D超入門講座』(いずれもマイナビ出版)などがある。
Python⚪︎年生シリーズてたくさん書籍を出されていますが、その中の一番最初の基礎編の書籍です。
2022年第2版が出版されているので、そちらをご利用ください。
文法を1から解説されており、図解が多く、ボリュームも少なめなので、Python初心者の最初の1冊としては適しているのではないかと思います。
子供向けには、ゲームなどを作りながら覚える書籍が多くあるのですが、Pythonの場合は1度文法を勉強した方が良いと考えています。
子供達にとって文法を学ぶ勉強はきっと楽しくないですが、長い目で見ると1つ何かの言語をきちっと勉強することは大切です。逆にPythonの前に言語をマスターした事がある場合は、本書は不要かもしれません。
Pythonではじめるゲーム制作 超入門 知識ゼロからのプログラミング&アルゴリズムと数学
ゲームを作りながら学ぶタイプの書籍です。
TkinterというPythonのツールを使って、ゲームを作りながら学ぶような構成になっています。
このTkinterというツールを使うタイプの書籍は結構多く見かけました。
実際、Pythonで商用目的の実用的なゲームを作るということはほぼ無いと思いますが、学びの場にはゲームの方が楽しく学べるので、そういった意味では学びやすい書籍です。
内容的にも基礎的なところから少しずつ説明してくれているので、分かりやすいです。ただ、大人サポートは必要かなと思いました。
ゲームで学ぶPython! Pyxelではじめるレトロゲームプログラミング
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ゲーム作りを通じて,楽しみながらPythonによるプログラミングを学ぶことができる解説書です。本書では,2Dゲームエンジンとして世界でも人気を集めている「Pyxel」を使ってゲーム作りを行います。画面にキャラクターを表示したり,アニメーションを表示したりといった作業を行う中で,自然とPythonの基本文法などを身につけられます。書籍の後半ではゲーム作りに挑戦! シンプルなゲームから本格的なゲームまで,プロが手がけた3つのサンプルゲームを題材に,覚えておきたいプログラミングのテクニックやPythonの機能,ゲームならではの処理やアルゴリズム,Pyxelの実践的なテクニックまで学べます。サンプルファイルは書籍Webサイトからダウンロード可能です。
リブロワークスさんの著書です。
Pyxelというレトロな2Dゲームエンジンを使って、ゲームを作りながら学んでいくスタイルとなっており、Pyxel作書の方が監修されています。
2025年1月27日発売で、本ブログを書いているのが2025年2月3日のため、発売間もない書籍です。
レビュー等全くない状態でしたが、ゲームの見た目の質がPythonのゲームとしては高いことと、Tkinter以外の方法で学ぶ方法を探していたので購入してみました。
対話形式なのと図解も多いので分かりやすい書籍だと思います。
文法も解説してくれていますが、若干文字量多めなので、入門書を読んだ後くらいの2冊目としておすすめです。
[選外]いきなりプログラミング Python
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読みはじめて即・アプリが作れる! 暗記や下積み学習は必要ナシ。 プログラミングの楽しさを凝縮した、 入門書シリーズに「Python」が登場! 「プログラミングを学びたいけど、文法の暗記や知識の習得が大変そう」……と思っているあなたに朗報! 本書は、そんな地道な下準備をあえて「スキップ」し、いきなり自分のアプリやゲームを作り始められる入門書です。手っ取り早くアプリを作っているうちに、プログラミングの基本知識が自然と身につきます。 作成するアプリはバラエティ豊かな計6種。マイクを使った「音声認識」やカメラの「画像処理」など、Pythonが持つ様々な機能を活用して、他にはないユニークなアプリが作れます。 ●コンピュータが頭の中の数字をピタリと言い当てるアプリ「マインドリーダー100」 ●隠された数字を推理して探し当てるゲーム「推理力測定ゲーム」 ●声の高さを自由自在に加工できるアプリ「いつでも声変わり機」 ●話す内容を自動で丁寧語に変換するアプリ「タメ語矯正アプリ」 ●長時間の動画を圧縮加工するアプリ「タイムラプスクリエイター」 ●全員が笑顔の瞬間に写真を撮れるカメラアプリ「笑顔キャプチャーカメラ」 1章ごとに1つのアプリを取り上げ、完成までの流れを丁寧にフォロー。ダウンロードファイルでステップごとのお手本が確認できるので、初心者でも迷わずにアプリを完成させられます。 プログラミングの「楽しさ」をとことん詰め込んだ、はじめからおわりまで退屈知らずの一冊です! 【こんな人におすすめ!】 ●とにかく楽しく学習をはじめたい初心者 ●堅くて真面目な参考書では学習が続かない人 ●コツコツした学習が苦手な人 ●手っ取り早く自分のアプリやゲームが作りたい人 ●ありきたりなサンプルアプリの作成はつまらない人
watさんの書籍です。
「いきなり〜〜」シリーズでいくつか出版されているので参考までに1冊読んでみましたが、サンプルがnumpyを使ったものや、OpenCVを使った画像処理など、最初に学ぶには難しいかなという印象でした。
「小学生が最初に学ぶ」という観点では少しおすすめしずらいため、選外といたしました。
最後までお読み頂きありがとうございました。